Work

生きること、創ることは、時代を問うこと。 生 / 性への欲望に恥じる日も、救われる日もある。 70年代生まれの芸術家二人が描く わたしたちの“自画像”

About the work

東南アジア文学賞とセブン・ブック・アワードを受賞し、タイ現代文学の最前線を走るウティット・ヘーマムーンと、演劇カンパニー「チェルフィッチュ」主宰として、国際的な活動を展開する岡田利規、二人の同世代アーティストの出会いから生まれる『プラータナー:憑依のポートレート』。ヘーマムーンの最新長編小説に強く共鳴した岡田が、同作を原作に、舞台化する演劇作品です。ヘーマムーンが本作の原作となる小説を執筆中であった2016年秋、そのコンセプトについて対話するところから始まったこの作品が、2018年8月に初演を迎えます。

現代社会を鋭い眼で射抜く視点で独自の表現を生み出してきたヘーマムーンと岡田。この初めてのコラボレーションにより問いかけるのは、「根源的な人生の営みとはなにか」という極めて普遍的な問いです。バンコクに住む芸術家である主人公の半生を描きながら、その背景にある社会や国家の営みと、人との出会いと別れや性愛体験が重奏的に響き合い、いまを生きるすべての個人に向けた演劇作品が生まれます。

舞台化ではさらに、ヘーマムーンの原作内に潜む「自己と他者」、「生と死」、「男と女」、「過去と未来」、「ある階級と別の階級」、「個人と国家」、「支配する側とされる側」、「欲望とその対象」といった、見えざる境界線が、岡田の演出によりストーリーや俳優の身体に重ね合わされ、舞台上に立ち上げられます。このテーマに共に取り組むのは、空間の演出やデザインを行うセノグラファーとして参加するcontact Gonzoの塚原悠也。殴り合いのようにもみえる衝動的なパフォーマンスで知られ、ジャンルの境界に捉われず身体・空間・映像など様々な手法の表現で活動する塚原の手により、「舞台とそれ以外の空間」「現実と虚構」など、さまざまな境界線が舞台構造に立ち現われ、観客を包み、またかき消えることでしょう。現代社会を生きる上で、誰もが一度は体験するこれらの「境界線」を描き出すことで、主人公の生は、観る者に自らの生をも問いかけるかもしれません。

キャストには、バンコクでのオーディションで選ばれた11人の俳優を迎えます。若手からベテランまで年齢も様々で、俳優活動のみならず作曲家、照明家、アーティスト、プロデューサーなど、興味のある分野を独自に開拓し、ハイブリッドな活動を展開する多彩な才能が集まりました。 クリエイティブチームを構成するのは、タイと日本の新進気鋭のアーティストたちです。セノグラフィーの塚原悠也に加え、演出助手には国際演劇評論家協会タイセンター(IATC) の賞を2度にわたり受賞している注目の演出家、ウィチャヤ・アータマート。衣裳は東京の劇団「快快」メンバーとして活動するほか、日本をはじめ海外の演劇、ダンス、美術、音楽作家の作品の舞台衣裳を独自の視点で手がける衣裳家、藤谷香子。照明デザインには、アピチャッポン・ウィーラセクタン『フィーバー・ルーム』照明デザインなどで実験的視点が注目を集める新鋭照明デザイナー、ポーンパン・アーラヤウィーラシット。音響デザインは、サウンドアーティストとしてインスタレーションやパフォーマンスの作品も発表する荒木優光。そして、映像にはcontact Gonzoで塚原悠也と共に活動し、グラフィックデザイナーや写真家などとしての顔も持つ松見拓也が参加します。
ヘーマムーンと岡田、11人の俳優、そしてクリエイティブチームという、同時代を生きる芸術家たちの目を通じて、『プラータナー:憑依のポートレート』は演劇という芸術形式の境界をも拡張していくに違いないでしょう。

※作品タイトルの「プラータナー」は、ウティット・ヘーマムーンによる原作小説のタイトルで言及されるタイ語で「Desire= 欲望」の意。原作小説タイトルは英語で「Silhouette of Desire」を意味します。

Project Progress

2015年に最初の出会いを果たしたウティット・ヘーマムーンと岡田利規。
わたしたちの生きる現代を鋭い視点で観察し、作品を創作してきた同世代の二人の鬼才が、『プラータナー:憑依のポートレート』創作への第一歩を踏み出したのは、出会いから1年ほどを経た2016年11月。それから対話を重ね、本作の作品コンセプトを創り上げてきました。

@THAI LAND
2016.11月:バンコクでのリサーチ、ヘーマムーンと岡田による公開対談
クリエーションの第一歩としてまず岡田がバンコクへ!ヘーマムーンが当時執筆中だった、本作の原作となった小説の構想を聞き、そのコンセプトに強く共感したことから『プラータナー:憑依のポートレート』が始まりました。バンコク市内のさまざまな場所をヘーマムーンのガイドにより訪れるなどのリサーチのほか、二人による公開対談を行いました。同月にタイ語で出版された岡田の小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』の話題をスタートに、互いの創作についての対話が交わされました。

@THAI LAND
2017.3月:バンコクとチェンマイでのリサーチ、俳優ワークショップ
岡田がタイを再訪。チェルフィッチュ『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』バンコク公演を行った後、リサーチとしてヘーマムーンの原作小説に登場するバンコクの場所や、公演会場の候補地を訪問。バンコク、チェンマイの両地において、現地で活動するアーティストや研究者、インフルエンサーなど、さまざまな方からタイの歴史や社会状況について話を聞き、舞台化するにあたってのコンセプトづくりを深めていきました。
さらに、「Bangkok Art and Culture Centre」、劇団「B-Floor」と「Democrazy Theatre」の協力を得て、俳優ワークショップを開催。岡田の演劇に対する考え方について、現地の俳優とシェアする機会となりました。

@THAILAND
2017.4月:出演者・演出助手・制作助手のオーディション、リサーチ
再び岡田がバンコクへ。出演者・演出助手・制作助手のオーディションを、6日間にわたりバンコクで開催。オーディションを経て11名の出演者と演出助手・制作助手各1名ずつを選出!また、現地の衣装家に時代背景とファッションの関係性についての話を聞いたり、バンコクでの上演会場候補地も視察しました。

@JAPAN
2017.6月:ヘーマムーンとタイのクリエーション・チーム リサーチ
バンコクでのオーディションの2ヶ月後、ヘーマムーンとタイのクリエーション・チームが日本訪問!コラボレーターである岡田利規も出席して東京でプレス向けのアーティスト・トークを開催。滞在中は、岡田とヘーマムーン、タイのクリエーション・チームらが盛んに作品の構想や演出アイディアについての意見を交わしました。

@THAILAND
2017.9月:バンコクでのリハーサル
再び舞台はタイに戻ります。バンコクのオーディションで選出した俳優と共に、10日間にわたる第一段階のリハーサルを実施。同時期にバンコクのARTIST+RUN GALLERYで開催されていたヘーマムーンの絵画展「Silhouette of Desire」内でのリハーサルも実施。展覧会は原作小説と並行した企画内容ということで、作品イメージの共有がより深まりました。

Biography

原作:ウティット・ヘーマムーン

ウティット・ヘーマムーン

1975年タイ中央部サラブリー県ケンコーイ生まれ。バンコクのシラパコーン芸術大学絵画彫刻版画学部卒業。2009年、『ラップレー、ケンコーイ』(英題 ”The Brotherhood of Kaeng Khoi”)で東南アジア文学賞とセブン・ブック・アワード受賞、CNNGoにて、タイで最も重要な人物の一人として掲載された。2014年〜2015年、タイの文芸誌『Writer Magazine』およびタイ国文化省現代芸術文化局発行の文芸誌『Prakod』編集長。2017年6月『プラータナー:憑依のポートレート』(タイ語原題 ”Rang Khong Pratthana” 、英題”Silhouette Of Desire”)発表、同年8月、バンコクのArtist+Run Galleryにて自らのドローイングと絵画による展覧会「Silhouette Of Desire」を開催。

脚本・演出:岡田利規

岡田利規

1973年横浜生まれ、熊本在住。演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰。活動は従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。2007年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を新潮社より発表、翌年第二回大江健三郎賞受賞。2012年より、岸田國士戯曲賞の審査員を務める。2013年には初の演劇論集『遡行 変形していくための演劇論』、2014年には戯曲集『現在地』を河出書房新社より刊行。2016年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシピューレ(ドイツ)のレパートリー作品の演出を3シーズンにわたって務めている。

セノグラフィー:塚原悠也

塚原悠也

1979年京都市生まれ、2004年関西学院大学文学研究科美学専攻修了。現在、大阪市在住。2006年にダンサーの垣尾優と共に「contact Gonzo」を大阪にて結成。公園や街中で「痛みの哲学、接触の技法」を謳う、殴り合いのようにも見える即興的な身体の接触を開始。個人名義の活動としては、2014年にNPO法人DANCE BOXの『アジア・コンテンポラリー・ダンスフェスティバル 神戸』や、東京都現代美術館の『新たな系譜学をもとめて 跳躍/痕跡/身体』展などでパフォーマンス・プログラムのディレクションを行う。また2014年より丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて始まったパフォーマンス企画「PLAY」にて『ヌカムリ・ジャミポス3部作』と名付けたパフォーマンス作品を3年連続発表。2011年〜2018年、セゾン文化財団フェロー助成対象アーティスト。

演出助手:ウィチャヤ・アータマート 

ウィチャヤ・アータマート

1985年バンコク生まれ。タマサート大学映画専攻を卒業後、バンコク演劇祭のプロジェクトコーディネーターとして舞台芸術に携わる。2009年に「New Theatre Society」に参加したことをきっかけに、演劇の演出における様々な実験的試みや、型にはまらないアプローチを見出し、演出家として活動。特定の期間を通して社会がどのように歴史を覚えているか、またいかに忘れてしまうかを、様々な創造的な分野の人々とコラボレートすることによって探求することに強い関心を持つ。現代社会の現象や演劇形態それ自体に疑問を投げかけるためのプラットフォームとして、2015年「For What Theatre」を共同設立した。2014年と2015年には、演出作品『In Ther’s View: a Documentary Theatre』と『Three Days in May』でそれぞれ国際演劇評論家協会(IATC)タイセンターの賞を受賞。

俳優プロフィール
Performer’s Biographies

ジャールナン・パンタチャート

ジャールナン・パンタチャート

チェンマイ大学マス・コミュニケーション学部を卒業。バンコクを拠点とするフィジカル・シアター・カンパニーB-floor theatreの共同設立者であり、共同芸術監督を務める。演出家に加え、ダイナミックな身体パフォーマーとしてもとしても活動し、カンパニー作品への出演のほか、ドイツ、日本、シンガポール、韓国、アメリカなどで国際共同製作作品にも多数関わり、“タイで最も素晴らしい女優”と評されるなど、高い評価を得ている。2014年、タイ文化省より30代〜50代までの最も活躍が期待される芸術家に贈られる「シラパトーン賞」受賞。2016年、ショートフィルム“Ferris Wheels”での演技によりショートショート映画祭&アジア2016にて映画最優秀俳優賞受賞。

ケーマチャット・スームスックチャルーンチャイ

ケーマチャット・スームスックチャルーンチャイ

1988年生まれ。チュラロンコーン大学工学部出身。在学中に舞台照明を学び、演劇活動に携わる。バンコクの劇団「Democrazy Theatre Studio」メンバーであり、俳優、テクニカルマネージャー、照明デザインを務める。俳優としては、B-floor Theatre共同芸術監督のTeerawat Mulvilaiによる “Fundamental”、バンコクの劇団New Theatre SocietyのParnrut Kritchanchai による “Jap Rok ‒ imaginary Invali”などに出演。

クワンケーオ・コンニサイ

クワンケーオ・コンニサイ

女優、パフォーマー、歌手、声優。バンコク大学にてパフォーミングアーツの学士号取得、オーストラリアン・インスティチュート・オブ・ミュージックにてポストグラデュエート・ディプロマ取得。ミュージカルに多数出演のほか、映画出演、アニメの吹き替えなども手がける。New Theatre Society “The Trail after Kafka’s “ (2014)、バンコクの「トンロー・アートスペース」で上演された Damkerng Thitapiyasak演出 ”Dans Le Noi” など小劇場作品にも参加。

パーウィニー・サマッカブット

パーウィニー・サマッカブット

タマサート大学演劇学科、チュラロンコーン大学スピーチ・コミュニケーション&パフォーミング・アーツ学科卒業。劇団「Democrazy Theatre Studio」共同創設者であり、俳優、照明デザイン、プロデュースを務め、新世代の演劇人や観客創出に尽力している。Adjima Na Pattalung, Nikorn Saetang, Pradit Prasartthong, Wichaya Artamart、平田オリザ、矢内原美邦など多くの演出家の作品に俳優として参加、高い評価を得ている。バンコク国際児童演劇祭2016、2018のオーガナイズを担当。

ササピン・シリワーニット Sasapin Siriwanij

ササピン・シリワーニット Sasapin Siriwanij

俳優、演出家、プロデューサー。チュラロンコーン大学で英文学の学士号及び修士号を取得、在学中に演劇活動を始める。B-Floor Theatreメンバーとして国内外で活動。2013年より演出家として自身の作品を発表、最近作はIATC2017にて最優秀女優賞を受賞した“OH! ODE” (Oh! What Joy, What Goodness, What Beauty Calls For Ode No.7012)。B-Floor Theatreでプロジェクト・マネジャーとして、また個人としてもインディペンデントに多くの国際プロジェクトに携わる。バンコク国際舞台芸術ミーティング(BIPAM)2018 ボードメンバーの議長を務めている。

タップアナン・タナードゥンヤワット

タップアナン・タナードゥンヤワット

俳優、テレビ脚本家、作家。チュラロンコーン大学コミュニケーション・アーツ学部卒業。パスカル・ランベール演出作品などに出演、ミュージカル、テレビ映画にも出演のかたわら、自らの演出作品も手がける。

ティーラワット・ムンウィライ

ティーラワット・ムンウィライ

1973年生まれ。B-Floor Theatre共同創設者・共同芸術監督。パフォーマー、ダンサー、フィジカル・シアター作品の演出など多岐にわたる活動を展開。造形芸術と舞台芸術を融合させ、社会と政治における暴力や不公平さ、構造の問題を扱いながら、批評的な作品を創作。現代タイにおけるもっともクリティカルかつ社会性の高い演出家と評されている。2012年、長年にわたる平和、民主制、正義への貢献にあたりPiti Silp Santhi Dhamma Awardsを受賞。

タナポン・アッカワタンユー

タナポン・アッカワタンユー

1992年生まれ。タマサート大学ジャーナリズム・マスコミュニケーション学部卒業。在学中より演劇クラブにて演劇活動を始める。バンコクの劇団「Splashing Theatre Company」共同創設者であり作・演出および出演を務めるほか、フリーランスのライターとしても活動。バンコクシアターフェスティバル2015 最優秀脚本賞を受賞。

トンチャイ・ピマーパンシー

トンチャイ・ピマーパンシー

「Splashing Theatre Company」共同創設者、俳優。タマサート大学政治学部在学中、演劇クラブで演技経験を積む。ダンス、フィジカル・シアター、ミュージカルなど多様なジャンルにわたる舞台作品に参加、B-Floor Theatre, Anatta Theatre Troupe作品にも俳優として出演している。IATC2016にて最優秀男優賞を受賞。

ウェーウィリー・イッティアナンクン

ウェーウィリー・イッティアナンクン

チュラロンコーン大学芸術学部卒業。パフォーマーとして、B-Floor Theatre、Democrazy Theatre Studioの作品に参加している。近年の活動では、Democrazy Theatre Studio” Happy Hunting Ground” (タイとドイツのコラボレーション作品、2016)に参加、バンコク公演の他ドイツ、スイス公演に参加。2015年B-Floor Theatre “Manoland”、 2014年にバンコク、仙台、東京で上演された子供向け作品”yoo-dee” にも出演。

ウィットウィシット・ヒランウォンクン

ウィットウィシット・ヒランウォンクン

パフォーマー、俳優、歌手、ソングライター、文筆家。タイ映画『Love of Siam』の主役として一躍注目を集め、ポップバンド『August』は中国やタイにて国際的な名声を得る。ソロアーティストとしても、『PCHY』としてタイや中国にてアルバムをリリース。近年は舞台俳優活動も積極的に行っている。IATC2016にて自身のオリジナルミュージカル”Cocktails”が最優賞ミュージカル賞と最優秀男優賞を受賞。

Biographies

衣裳:藤谷香子(FAIFAI)

衣裳家、これまでのFAIFAI作品全ての衣裳担当。国内外作家の舞台作品だけでなく、音楽、美術等多分野の作家と作品制作を行い衣裳を担当する。子ども向けWSや市民参加型のWSを行い、衣裳の観点から作品を制作している。近年では柴幸男、木ノ下歌舞伎、範宙遊泳、岡田利規、金氏徹平、近藤良平×永積崇(ハナレグミ)による作品に参加。

照明:ポーンパン・アーラヤウィーラシット

シアターデザイナー、リサーチャー。チュラロンコーン大学のシアターデザインの修士号を取得。数多くのプロダクションの照明デザインを務め、バンコクを拠点に活動しているデザインスタジオ「DuckUnit」のディレクターも務めている。活動はコンサートや演劇、そして実験的なパフォーマンスに及んでいる。近年は、映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクンの初の舞台作品『フィーバー・ルーム』の照明デザインを担当。また、劇場デザインのレクチャーを実施するほか、「ノンヒューマンパフォーマンス」や「パフォーミングアーツのタイムイメージ」をトピックにリサーチを重ねている。

音響:荒木優光

1981年生まれ。京都在住。音響作家。サウンドドキュメンタリーやフィールドレコーディングの手法を用い、音を主体として身の回りにある事物や記録と組み合わせた聴取空間を構築する。並行したプロジェクトに、記録にまつわる作業集団ARCHIVES PAY(アーカイブスペイ)、 映像やパフォーマンス作品におけるサウンドデザイン、エクスペリメンタルジャンクバンド NEW MANUKEなどがある。

セノグラフィーアシスタント・映像:松見拓也

1986年生まれ。写真家。京都精華大学グラフィックデザインコース卒業。2010年よりパフォーマンスグループcontact Gonzoに加入。同年、NAZEと共に犯罪ボーイズを結成。紙片「bonna nezze kaartz」を毎月刊行している。

舞台監督:大田和司

公演毎に巨大な野外劇場を設営することで知られる大阪の劇団維新派の舞台監督として、1992年より2017年の解散までほぼすべての公演に携わり、野外公演では劇場プランも担当する。フリーランスの舞台監督/技術監督として他に、ダンス、演劇、イベントなど多数。2017年より京都造形芸術大学舞台芸術研究センター/京都芸術劇場の技術監督も兼ねている。

原作翻訳:福冨渉

1986年東京生まれ。タイ文学研究者、タイ語翻訳・通訳者。鹿児島大学グローバルセンター特任講師。著書に『タイ現代文学覚書』(風響社、2017年)。共著書に『タイを知るための72章』(明石書店、2014年)や『アピチャッポン・ウィーラセタクン:光と記憶のアーティスト』(フィルムアート社、2016年)など。プラープダー・ユン「新しい目の旅立ち」を批評誌『ゲンロン』に翻訳連載中。東浩紀主宰のゲンロンカフェでタイの文化人・知識人を紹介するトークイベントを開催するなど、翻訳者としてだけではなく、多面的に日タイの国際交流を促進している。

脚本翻訳:ムティター・パーニッチ

タイ語—日本語の翻訳家、通訳。大阪大学工学部電子情報工学科で学位を取得後、米ハーバード大学情報 工学科にて修士号を取得。ソフトウェア開発の翻訳を経て、ドキュメンタリーから文学作品まで多岐にわたる翻訳活動を展開。日本語からタイ語への翻訳を幅広く行っている。代表作には『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼 の年』『IQ84』(村上春樹)、『IP/NN』(阿部和重)、『キャプテンサンダーボルト』(阿部和重、伊 坂幸太郎)、『犬婿入り』(多和田葉子)、 『裏ヴァージョン』(松浦理英子)。

翻訳協力:パタラソーン・クーピパット

チュラロンコーン大学文学部東洋言語学科日本語講座を第一級優等学位で卒業。2015年、文部科学省の奨学金により日本語・日本文化研修留学生として大阪大学へ1年間留学。大学在学時より様々なマンガ、ライトノベルの翻訳を手がける。

翻訳協力:マッタナー・チャトゥラセンパイロート

バンコク出身。日本文学研究者、翻訳家。チュラーロンコーン大学文学部東洋言語学科日本語講座講師。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。チュラーロンコーン大学文学部東洋言語学科日本語講座非常勤講師を経て、2012年より現職。2014年3月~同年7月早稲田大学教育・総合科学学術院国語国文学科外来研究員。翻訳に、村上春樹 『1Q84』 Book1-3(共訳/Gamme Magie Editions, 2011-2012)、川上弘美 『ざらざら』(Sunday Afternoon, 2012年)、岡田利規 『わたしたちに許された特別な時間の終わり』 (Gamme Magie Editions, 2016年)など。

統括プロデューサー:中村茜

1979年東京生まれ。日本大学芸術学部在籍中より舞台芸術に関わる。2004年~2008年STスポット横浜プログラムディレクター。2006年、株式会社プリコグを立ち上げ、2008年より代表取締役。2012年ブリティッシュ・カウンシルの委託で、音楽と都市を繋ぐ新たなプロジェクトMusicity Tokyoディレクターを務め、2012年KAAT/神奈川芸術劇場の舞台芸術フェスティバル・KAFE9をプロデュース、同年、国東半島アートプロジェクト2012および国東半島芸術祭2014・パフォーマンスプログラムディレクターとして現地に2ヶ月滞在し、国内外のアーティストとともにリサーチベースで作品を創作する。2016年11月よりアジアン・カルチュラル・カウンシルのグラントを受けたことをきっかけにバンコクに拠点を移し、アジアの舞台芸術をリサーチを始める。

© Pratthana 2018